サイバー攻撃事例解説

【Havex / Oldrea】ICSサプライチェーンを汚染したスパイウェアによる資産情報隠密窃取の実態 (2014年)

正規アップデートを介しエンジニアPCへ侵入し、OPC通信でPLC等の構成情報を隠密に窃取します。

【Havex / Oldrea】ICSサプライチェーンを汚染したスパイウェアによる資産情報隠密窃取の実態 (2014年)

2014年に発覚したマルウェア「Havex(Oldrea)」は、ICSベンダーの正規アップデートファイルを汚染するサプライチェーン攻撃により、現場のエンジニアリングPCへ侵入しました。 制御網内でOPC通信等の汎用プロトコルを悪用して自動スキャンを行い、接続されたPLCなどの構成や資産情報を広範囲に収集します。 収集された情報はC&Cサーバーへ自動送信され、将来の破壊攻撃に向けたインフラの密偵に利用されました。

【IRONGATE】Siemensシミュレーター環境を狙ったDLL置換による中間者攻撃マルウェアの実態 (2015年)

DLL置換による中間者攻撃でHMIに正常データをループ再生し、裏でのプロセス不正操作を隠蔽します。

【IRONGATE】Siemensシミュレーター環境を狙ったDLL置換による中間者攻撃マルウェアの実態 (2015年)

2015年に発見された「IRONGATE」は、Stuxnetの攻撃概念を継承し、SCADAとPLC間の通信を乗っ取る中間者攻撃(MitM)を実行するマルウェアです。 標的環境に侵入後、特定のSiemens製PLCシミュレーター用DLLファイルを悪意あるファイルへ置換します。 この不正DLLが正常時の通信データを記録してHMIへループ再生し、オペレーターへ正常稼働と誤認させる一方で、PLC側へは密かにプロセス改ざん用のコマンドを送り込みます。

【FrostyGoop】Modbus通信悪用による熱供給インフラ狙いのマルウェアの実態 (2024年)

ルーター経由で制御網へ侵入し、汎用Modbus TCP通信を悪用して熱供給コントローラーを不正操作します。

【FrostyGoop】Modbus通信悪用による熱供給インフラ狙いのマルウェアの実態 (2024年)

2024年1月に発覚したマルウェア「FrostyGoop」は、ウクライナの熱供給インフラを標的にし、600棟以上の集合住宅の暖房を完全に停止させました。 攻撃者はルーターの脆弱性などを突いて内部網へ侵入後、業界標準の汎用プロトコル「Modbus TCP」を直接悪用。 コントローラーに対して不正な制御コマンドを送信し、システムの誤動作を誘発しました。 固有の脆弱性に頼らず、標準通信そのものを悪用して物理的影響を与える点が技術的急所です。

【AcidPour】Linux・重要インフラ機器のデータ破壊を狙うワイパーの実態 (2024年)

Linuxやネットワーク機器へ侵入し、RAWディスクを直接上書き消去してシステムを復旧不能にします。

【AcidPour】Linux・重要インフラ機器のデータ破壊を狙うワイパーの実態 (2024年)

2024年に確認されたマルウェア「AcidPour」は、Linuxシステムや重要インフラのネットワーク機器・ストレージを標的とした極めて破壊的なワイパーです。 攻撃者はルーター等の脆弱性を経由して侵入し、異なるアーキテクチャのシステム内でRAWディスクや論理ボリュームを直接上書き・消去します。 ファームウェアや重要データを物理的なアクセスなしに復旧不能へと追い込み、OT網の機能を完全に麻痺させる点が技術的脅威です。

【Fuxnet】フラッシュメモリを物理破壊するOTワイパーの実態 (2024年)

SSH経由でゲートウェイへ侵入し、フラッシュメモリを執拗に書き換えて機器を物理的に破壊します。

【Fuxnet】フラッシュメモリを物理破壊するOTワイパーの実態 (2024年)

2024年に発覚した「Fuxnet」は、重要インフラの監視網を狙った極めて破壊的なLinuxベースのOTワイパーです。 攻撃者は管理者認証情報を悪用し、外部からSSH経由でセンサーゲートウェイへ侵入しました。 内部でリモートアクセス機能とルーティングテーブルを消去して通信を遮断した上で、NANDフラッシュメモリへの執拗な書き換え操作(ビット反転)を追従。 メモリチップ自体を物理的に摩耗・破壊し、遠隔からのファームウェア復旧を完全に不可能にしました。

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村上 正志

代表取締役社長の「村上 正志」が質問にお答えします。

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