サイバー攻撃事例解説

【Shamoon】大量の端末のMBRを破壊した操業管理網狙いのワイパーの実態 (2012年)

内部網から拡散し、端末のMBRを上書き破壊して操業管理システムを麻痺させ、生産連携を断絶しました。

【Shamoon】大量の端末のMBRを破壊した操業管理網狙いのワイパーの実態 (2012年)

2012年に発生した「Shamoon」は、エネルギー企業の操業管理網を標的とし、3万台以上の端末を破壊した大規模なワイパー攻撃です。 フィッシングメール等を介して内部ネットワークに侵入後、共有ネットワークを通じて感染を拡大。標的端末のマスターブートレコード(MBR)やシステムファイルを強制的に上書きして破壊しました。 これにより、操業データの管理や出荷業務システムが完全に麻痺し、ビジネス部門と生産現場の連携を断絶させる甚大な影響を及ぼしました。

【GreyEnergy】スピアフィッシングで侵入し制御網を隠密偵察するの実態 (2015年)

脆弱性やメールから侵入し、制御網へ潜伏してHMIや資産情報を隠密に偵察・奪取します。

【GreyEnergy】スピアフィッシングで侵入し制御網を隠密偵察するの実態 (2015年)

2015年に確認された「GreyEnergy」は、ウクライナ停電を引き起こしたBlackEnergyの後継とされる、極めて隠密性の高いAPTマルウェアです。 主にエネルギーや製造業の重要インフラを標的とし、スピアフィッシングや公開サーバーの脆弱性を突いて侵入。 制御網へ潜伏してHMIやSCADAシステム、エンジニアリングPCを執拗に偵察し、認証情報やネットワーク構成の情報を奪取して、本格的な破壊攻撃の足がかりを構築しました。

【DynoWiper】VPN経由で電力SCADA網を狙ったデータ破壊ワイパーの実態 (2025年)

多要素認証のないVPNから侵入しSCADA網を偵察後、スタンドアロンのワイパーでデータを上書き破壊します。

【DynoWiper】VPN経由で電力SCADA網を狙ったデータ破壊ワイパーの実態 (2025年)

2025年12月、ポーランドの発電所や熱供給施設など複数のエネルギーインフラを標的とした攻撃が確認されました。 攻撃者はパッチ未適用のVPN機器や多要素認証の欠如、使い回された認証情報を悪用して内部網へ侵入。 数ヶ月にわたりSCADAやOT網の偵察を行いました。 最終段階で実行されたマルウェア「DynoWiper」は、C2通信を行わずWindows APIを介して端末内のファイルをランダムデータで高速に上書き破損させ、システムを強制再起動して破壊しました。

【Stuxnet】産業用コントローラー(PLC)への世界的サイバー攻撃の実態(2010年)

Stuxnetは、USBメモリから侵入し、PLCのプログラムを書き換え、遠心分離機を物理的に破壊した、初の産業制御システム攻撃です。

【Stuxnet】産業用コントローラー(PLC)への世界的サイバー攻撃の実態(2010年)

2010年に発覚したStuxnetは、イランの核施設を標的に、世界で初めて物理的破壊をもたらした高度なOTサイバー攻撃です。 USBメモリ経由で隔離環境のエンジニアリングPCに侵入し、PLCの制御プログラムを密かに改ざん。遠心分離機の回転数を制御不能に陥らせ、大規模な設備破壊を引き起こしました。 特定の産業システムを狙い撃ち、サプライチェーンを悪用した組織的な攻撃の脅威を世界に知らしめた事例です。

【BlackEnergy 3】電力インフラを狙ったマルウェアとSCADAへの遠隔操作の実態 (2015年)

BlackEnergyがOTへ侵入。 SCADAの遠隔操作でPLCを操り、停電と復旧妨害を同時に引き起こしました。

【BlackEnergy 3】電力インフラを狙ったマルウェアとSCADAへの遠隔操作の実態 (2015年)

2015年のウクライナ電力施設への攻撃では、高度なマルウェア「BlackEnergy 3」が保守用VPN経由でOTネットワークへ侵入しました。 攻撃者はSCADAシステムを遠隔操作し、PLCへの不正な指令によって物理的な停電を強行。さらに、通信機器のファームウェア書き換えやデータ消去を並行して行い、復旧を執拗に妨害しました。 重要インフラを標的とした、多段階かつ破壊的なサイバー攻撃の典型例です。

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村上 正志

代表取締役社長の「村上 正志」が質問にお答えします。

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